家やマンションなどの不動産を売却しようと考えた際に、賃貸に出すのも1つなのではないかと考える人が、近年では急上昇中です。これは個人の不動産投資が非常に人気を集めていることが背景にあると言えるでしょう。
とはいえ家賃収入かまとまった現金か、10年後の資産価値とメリット・デメリットなど、様々なことをシミュレーションしておくことが重要です。
家賃収入かまとまった現金かどちらを選ぶか
住宅やマンションなどの不動産を売却ではなく賃貸を考えている場合に気になることとして、継続的な収入が挙げられます。家賃収入を得ることができれば次の住宅の住宅ローンの返済に充てることも可能であり、将来的にはそこで得た収入を老後の生活費に充てることも可能です。
とはいえ売却してまとまったお金が入ることも1つの魅力と言えるでしょう。これを頭で思い浮かべているだけではかなりわかりにくいことから、実際に数字を当てはめてシミュレーションを行うことが1番です。
どのようにしてシミュレーションを行えば良いのかと気になる人も多いかもしれませんが、このような時に活用したいものが、不動産検索サイトや賃貸経営サポートサイトなどです。これを利用することにより売却した時と賃貸に出したときの、数字的なシミュレーションを行うことが可能となっています。
数字だけでは分かりづらい10年後の資産価値とメリット・デメリットに関する情報も手に入れて、どちらの選択が最適なのかを考えることが重要です。
10年後の資産価値とメリット・デメリットを把握する
もしも現在の選択肢として売却を選んだ場合には、売却金額の元金は10年後に手をつけていなければそのまま残っているはずです。とは言えこの10年の間に経済情勢が変化することも考えられ、お金の価値が10年後も現在と同じであると言う保証はありません。
その時の情勢によりたとえ現金であったとしても目減りする可能性があるのです。投資信託へ預け入れを行う方法の1つですが、これも元金が保障されているものではありません。
その一方で不動産を保有し続けて賃貸に出した場合には、将来の資産価値がどうなっているのかと言うと、不動産は築30年を迎えています。不動産の場合には特に築古の物件となると、簡単に将来の資産価値を予測する事は難しいです。
近隣に新築物件が建設される、隣に大規模なマンションが建設されて日当たりが悪くなるなどすれば、資産価値が一気に落ちてしまいます。そのような状況になったら売却しようと思っても、現在とその時では売却できる条件が違うことを頭に入れておかなければなりません。
総合的に考えて判断することが大切です
現在所有している不動産を売却すれば利息は低いものの元金の確保ができます。賃貸物件として貸し出せば初期設備投資が必要で、賃貸経営のノウハウを習得して満室経営を目指さなければなりません。家賃収入かまとまった現金か、自分の選択肢を判断する必要があるでしょう。